专利摘要:
カセットのような補助手段なしに、必ずしもかみ合い結合要素を備えていない簡単なカバーから、外部光に対する保護をしながら記憶フィルムを記憶フィルム走査装置に供給し、かつ走査ステップ数を著しく低減する。片側端面の開いた可撓性のカバー(2)から記憶フィルム走査装置に記憶フィルム(1)を供給するための記憶フィルム供給装置は、記憶フィルム(1)のための進入スリット(9)を有する挿入口(18)を備えている。挿入口(18)においてカバー(2)を固定するために、カバー(2)の一方の平らな面に対して直角に作用するスライダ(4)と、このスライダ(4)に付設されたストッパ部材(6)とが配置されている。スライダ(4)の操作時にカバー(2)の平らな面がストッパ部材に当接する。
公开号:JP2011515708A
申请号:JP2010550174
申请日:2009-03-10
公开日:2011-05-19
发明作者:ミヒァエル トムス、
申请人:トムス、ミヒァエル;
IPC主号:G03B42-02
专利说明:

[0001] 本発明は、片側端面が開いた可撓性のカバーから記憶フィルムを記憶フィルム走査装置(ドラムスキャナと略称され、例えば、特許文献1から公知である。)の中に供給する記憶フィルム供給装置ならびにこのような記憶フィルム供給装置を備えた記憶フィルム走査装置に関する。]
背景技術

[0002] この種の記録フィルム走査装置(例えば、イメージングプレートスキャナ等)は、歯科分野において、患者の口空間におけるX線照射後の24×30mmから56×75mmまでのサイズの口腔内記憶フィルムならびに127×300mmから240×300mmまでのサイズの口腔外記憶フィルムを走査するために使用される。医学分野では、それどころか350×430mmまでの記憶フィルムサイズがあり、また非破壊材料検査の分野では、100×400mmまでの記憶フィルムサイズがある。X線照射後の記憶フィルムは、光に曝されると記憶情報を失うので、記憶フィルム走査装置内で情報走査を行なうまでは、光を通さないカバー(光保護カバー)又はカセットによって記憶フィルムの少なくとも作用面を覆わなければならない。記憶フィルムもろともカバーが記憶フィルム走査装置の中に取り込まれるのを避けるために、それぞれのフィルムサイズに特有の特別なカセット形の挿入装置を使用して、これらの挿入装置から記憶フィルムを記憶フィルム走査装置の中に送り込み得るようにすることは公知である(例えば、先に挙げた特許文献1参照)。この代わりに、従来技術において、可撓性の光保護カバーにかみ合い結合要素を備えさせることにより、光保護カバーを記憶フィルム走査装置の取込み領域に留めて取り込まれないようにすることは公知である。更に、記憶フィルム走査装置の進入スリットにおいて、進入スリットが周囲光から遮蔽されるように、カセット及び可撓性の光保護カバーを厚めにすることが適切である。最初の解決策の欠点は、明らかに取り扱いが煩雑になる。なぜならば、最初に記憶フィルムをカバーから挿入補助手段の中へ押し込み、次いで挿入補助手段を記憶フィルム走査装置の取込み領域に留めおき、しかる後に挿入補助手段のレバーにより記憶フィルムを記憶フィルム走査装置の中へ送り込まねばならないからである。二番目の解決策の欠点は、かみ合い要素を備えさせられた可撓性の光保護カバーが容易には通常のX線カセットに適合しないことにある。]
先行技術

[0003] 独国特許出願公開第19942211号明細書]
発明が解決しようとする課題

[0004] 以下において説明する本発明の課題は、カセットのような補助手段なしに、必ずしもかみ合い要素を備えていない簡単なカバーから、外部光に対する保護をしながら記憶フィルムを記憶フィルム走査装置の中に供給し、かつ取扱いステップ数を著しく低減することにある。さらに、特許文献1のような円筒状の走査装置の場合には、記憶フィルムは、自動的に円筒状に張られることで、これにより相応の取扱いステップが削減される。]
課題を解決するための手段

[0005] この課題は、記憶フィルム走査装置に組み込まれる独立請求項による記憶フィルム供給装置によって解決される。本発明の更なる実施形態は従属請求項に記載され、図面に基づいて具体的に詳述される。]
図面の簡単な説明

[0006] カバーの中に納められた記憶フィルムを置いた後における本発明による記憶フィルム供給装置の実施形態を示す断面図である。
記憶フィルムがカバーの中から部分的に外に移動された際における図1の実施形態を示す断面図である。
組み込まれた保持被膜を有する他の実施形態を示す断面図である。
組み込まれた光保護手段及びカバーの固定保持のためのかみ合い結合手段を備えた他の実施形態を示す断面図である。
一部が折り曲げ可能な載置面を有する本発明の変形例を示す断面図である。
記憶フィルムがカバーの中から部分的に外に移動された際における図6の本発明の変形例を示す断面図である。
記憶フィルム供給装置のハウジングにおける本発明による記憶フィルム供給装置の配置の実施形態を示す部分断面斜視図である。
記憶フィルム供給装置のハウジングにおける本発明による記憶フィルム供給装置の配置の他の実施形態を示す透視図である。
記憶フィルムの接線方向の供給もしくは排出の実施形態を示す斜視図である。
図9の実施形態の内部構成を概略的に示す断面図である。
記憶フィルムのための固定の進入スリットを有する実施形態を示す断面図である。
記憶フィルムがカバーの中から部分的に外に移動された際における図11の実施形態を示す断面図である。] 図1 図11 図6 図9
実施例

[0007] 図1に本発明による記憶フィルム供給装置が断面図で示されている。記憶フィルム供給装置は記憶フィルム走査装置のハウジング5に取り付けられ、スライダ4を含む。スライダ4は、記憶フィルム供給装置の挿入口18の下部において、ハウジング5に固定されたストッパ部材6に対して相対的に、矢印方向に沿って駆動装置Mにより往復運動させられ得る。このために、例えばモータ駆動される押棒、モータ駆動されるスピンドル又はソレノイドアクチュエータを使用することができる。これらの要素は、図1には図の見易さの理由から概略的にしか示されていない。スライダ4はハウジング5又はストッパ部材6において案内される。スライダ4の下側には、平らな載置面10が形成されている。この載置面10の上に、記憶フィルム1を備えた片側端面が開口した可撓性カバー2を、載置面と同様に平らなその開いた端面側を下向きにして手動で容易に上から載せることができる。それによって、カバー2が、従って記憶フィルム1が垂直な向きにされる。載置面10はストッパ部材6の中に潜り込み、このストッパ部材内でも直線状に案内される。この例では、ストッパ部材6内に、スライダ4のための案内要素として溝60が配置されている。この溝60内にてスライダ4の載置面10を成す板片が案内されている。スライダ4の下部には記憶フィルム1の厚さよりも僅かに大きい幅を有する進入スリット9がある。このスリット9は記憶フィルム1のためのハウジング5の内部への進入口を成し、ハウジング5の内部では取込み装置8によって更なる搬送のために記憶フィルム1が捕捉される。] 図1
[0008] 記憶フィルム1のひっかきに弱い前面、即ちX線露出時にX線源の方を向いている側の平らな面と、スライダ4との間において故障時に起こり得る摩擦を低減するために、進入スリット9の内面は、例えばPTFE(テフロン)又はLDPE(低密度ポリエチレン)のような軟らかい摩擦の少ないコーティング又は被膜を備えている。記憶フィルム1もしくはストッパ部材6の方を向いている側のスライダ4の端面には、進入スリット9を覆う例えば軟ゴム発泡体からなる圧縮部材7が配置されている。これの向かい側において、ストッパ部材6内に吸気通路3が配置されているとよい。これらの吸気通路3は、ストッパ部材6に対してスライダ4が押し当てられた際にカバー2を引き留めておく機能を持つ。周囲光が記憶フィルム走査装置内に差し込むと都合が悪いので、走査装置の内部空間に光が差し込まないように、記憶フィルム供給装置の部材間の接続、即ちスライダ4とストッパ部材6とハウジング5との間の接続は、できるだけ隙間のない、もしくは光漏れのない構造にすることが重要である。場合によっては、溝とバネ要素を接続面に設置し、接合縁の黒着色によって光入射を抑制することが必要である。]
[0009] 記憶フィルム1が挿入口18内の載置面10上に載せられたか否かを検出できるようにするために、センサ、例えば反射式の光電センサが、スライダ4又はストッパ部材6の中に組み込まれている。本発明に従って、フォトダイオード17(図7)と発光ダイオード16(図7)とが、向かい合わせになって、これらの両部材内で記憶フィルムを認識するための対向式の光電センサを構成していてもよい。] 図7
[0010] 一端面が開口したカバー2内にある記憶フィルムを、この開口した端面を下向きにして、挿入口18内の載置面10の上に載せると、センサが制御ユニットPに信号S1を与え、この信号S1が、直ちに又は短い遅れで駆動装置Mによりスライダ4をカバー2の平らな面に対して直角に左方向(閉方向)に移動させる。この代わりに、信号S1がハウジング5における押ボタン19(図8参照)によって発生させられてもよい。スライダ4の左方向への移動によって、カバー2は、その中にある記憶フィルム1と共に、カバーの平らな面がストッパ部材6に当接するまでストッパ部材6に向けて押圧される。その際に、圧縮部材7が圧縮されて、圧縮部材7が所定のばね力にてカバー2を外側から挟んで固定する。記憶フィルム1がカバー2と共にストッパ部材6に当接するとき、カバー2の端面が進入スリット9と一直線上に並ぶ。ストッパ部材6、圧縮部材7及びカバー2の当接面同士の間の静止摩擦が、カバー2とその内部にある記憶フィルム1との間の静止摩擦よりも明らかに大きいことが重要である。換言するならば、記憶フィルム1とカバー2の内面との間の静止摩擦係数が、カバー2の外面とストッパ部材6の当接面もしくはスライダ4の圧縮部材7との間の静止摩擦係数よりも小さいということである。このために、カバー2の内面は、記憶フィルム1の摩耗を低減すべく軟らかい摩擦の少ない材料からなっている。記憶フィルム1が付加的に少なくとも1つの摩耗の少ない表面層を備えることも可能で、この表面層はカバー2の当該内面における材料よりも高い表面硬度を有することが好ましい。更に、記憶フィルム1は、カバー2に対向した摩耗の少ない、かつカバー2の対応内面における材料よりも高い表面硬度を有するコーティングを有することができる。] 図8
[0011] ストッパ部材6の方を向いている側の圧縮部材7の端面も、ストッパ部材6の当接面も、静止摩擦を高めるため保持被膜を備えているとよい。]
[0012] 記憶フィルム供給装置と、カバー2を備えた記憶フィルム1とは、このようにして1つのシステムを構成し、このシステム内において記憶フィルム供給装置、記憶フィルム、カバーという個別の構成要素が互いに調和されている。実際において、LDPE(低密度ポリエチレン)からなるカバー2と、シリコンコーティングをした圧縮部材7とを使用した際に、スライダによって横方向に及ぼされる押圧力が1.6Nである場合に、スライダ4の圧縮部材7へのカバー2の保持力が約1.1Nであり、カバー2内での記憶フィルム1の保持力が約0.4Nであることが証明された。]
[0013] このようにして、ほぼ3の安全係数にて、次のことが保証されている。即ち、カバー2自体は挿入口18においてスライダ4もしくは圧縮部材7に固定したままにしておいて、記憶フィルム1を指によりカバー2から送り出せることである。]
[0014] 更に、カバー2の、従ってその中にある記憶フィルム1の横方向の案内のために、即ちカバー端面に対して直角方向に延びている両狭幅面に対する案内のために、ストッパ部材6又はハウジング5に、カバー2の狭幅面に当接する横方向の装置部材が配置されているとよい。種々の記憶フィルム幅及び取込み幅を可能にするために、この装置部材が、例えばノッチ式位置決め装置によって、種々の位置に位置決めできるとよい。]
[0015] 図2は、引き続いてカバー2の開いた端面とは、反対の方を向いている側の閉じられた端面への圧力、従って記憶フィルム1への圧力によって、記憶フィルム1が進入スリット9を通して下方に送り込まれた状態を示す。これは、例えば手動又はモータ制御により上から力を及ぼす他のスライダ又はレバーによって行なわれる。進入スリット9の下側で記憶フィルム1が、例えばベルトコンベヤ形式の取込み装置8に出くわす。取込み装置8が記憶フィルム1を連続的に更に先へと引き込むのに対して、カバー2はストッパ部材6と圧縮部材7との間に挟まれたままである。その際に、光を通さない材料からなる圧縮部材7が、ストッパ部材6とスライダ4との間に残されている間隙を封鎖する。ストッパ部材6とスライダ4との間の間隔は、この位置では、カバー2を含めた記憶フィルム1の厚さよりも若干大きいだけであるだけので、格別の圧力がスライダ4自体によって及ぼされるのではなく、圧縮部材7によってのみ及ぼされる。] 図2
[0016] 進入スリット9の内のり幅は記憶フィルム1の厚さよりも若干大きく、従って進入スリット9の両内面が、この位置では記憶フィルム1に接触せず、例えばそれぞれ記憶フィルム1に対して0.3mmの最小間隔を有するようになっている。]
[0017] 挿入口18とは反対側のストッパ6の下面には、信号S2を発生するセンサ11、例えば光電センサが配置されていて、この信号S2により、記憶フィルム1が進入スリット9を通して送り込まれてきたことが通報される。センサ11の信号S2は、ここではベルトコンベヤ形式にて概略的に示されている取込み装置8を始動するために使用することができる。更に、センサ11は、記憶フィルム1が進入スリット9を再び離れた時点、即ち進入スリット9を完全に通り抜けた時点を検出する。センサ11から発生した信号S2により、短い時間遅れで、制御ユニットPによって制御されるスライダ4の駆動装置Mが再び図1による初期位置に送り戻されるので、カバー2を備えた更に別の記憶フィルム1を載せることができる。この代わりに、スライダ4の開動作をハウジング5に取り付けられている押ボタン19(図8)を介して使用者によって作動させてもよい。圧縮部材7によってこの過程中に再び進入スリット9が光漏れのないように閉じられる。他の変形例に従って、記憶フィルム1が完全に走査された後にはじめてスライダ4が初期位置に移動されるように、遅延回路が制御ユニットPにおいて実現されてもよい。それによって、走査過程中にスライダ4の移動によって外部の光が入射することがなく、それにより走査された画像がエラーを含んでいないことが常に保証される。] 図1 図8
[0018] 図3は、ストッパ部材6の当接面に、例えばシリコンゴムからな保持被膜12が設けられた本発明による実施形態を示す。更に、進入スリット9の下側に、進入スリット9を覆うと共に付加的に光保護機能を提供する光保護要素13、例えばブラシ状部材が配置されている。この光保護要素13は、記憶フィルム1の挿入時に下に向かって曲げられ、このようにして進入スリット9から邪魔にならない所に旋回させられる。] 図3
[0019] 保持被膜12の代わりに、図4に示されているように、スライダ4の閉位置でのカバー2と挿入口18との形状結合を利用しもよい。このために、例えばかみ合い結合として、細いくさび形の突出部14がカバー2に形成されていて、閉方向にスライダ4が操作された時にこの突出部がスライダ4の対応する切欠き部15に嵌まり、スライダ4が閉位置にある場合に進入スリット9を通してカバー2が引き込まれるのを防止する。前述と同様に、周囲光に対して密閉するために、光を通さない圧縮部材7がスライダ4に取り付けられている。これに対する代替又は補足として、このようなかみ合い結合14,15をカバー2とストッパ部材6との間に設けることもできる。] 図4
[0020] 図5及び図6は変形例を示す。この変形例では、平らな載置面10が、(記憶フィルム1が図5の初期位置にあるとき)ストッパ部材6の下面と一直線をなすようにヒンジ結合によりスライダ4に配設されていると共に、記憶フィルム1の載置面10に対して平行な軸の周りに90度旋回可能であり、これは記憶フィルム1がカバーから出てきた状態(図6)に相当する。] 図5 図6
[0021] 図7は、本発明による記憶フィルム供給装置を円筒状に曲げられた形で概略的に示す。この実施形態は、先に挙げた特許文献1に記載された走査装置と関連させて使用するならば特に有利である。というのは、記憶フィルムが供給動作によって円筒の形状を与えられるからである。発光ダイオード16及びフォトダイオード17が、挿入口18の中心に配置されているのが分かる。基本的には、スライダ4及びストッパ部材6が相応の形状であれば、供給装置は記憶フィルムを他の形状、例えば放物線又は楕円の形状に曲げることができる。] 図7
[0022] 図8は、同様に先に挙げた特許文献1により公知の走査装置に使用可能である、本発明による他の記憶フィルム供給装置の透視図を示す。この場合にも発光ダイオード及びフォトダイオードを挿入口18に対して中心に配置することができる。この配置の利点は、記憶フィルム1を備えたカバー2を非常に簡単なやり方で挿入口18の中に入れ得ることにあり、このことは完全自動運転のために必要である。更に、中に入れられる記憶フィルム1もしくはカバー2の平らな面に平行に、例えば垂直方向に操作可能なもう1つの供給スライダ20を設け、例えば水平方向のスライダ4を閉位置へ移動した後にこのスライダ20により記憶フィルム1を搬送領域に送り込むとよい。その際に、スライダ20は、記憶フィルム1を備えたカバー2の上面、即ち開いた端面とは反対側の端面に当接する。供給スライダ20は、カバー2の端面の方を向いている側の下面が平らにされているとよい。それによって記憶フィルム1がカバー2から送り出された際に傾くのが回避される。供給スライダ20がモータ駆動されると、取込み作業は完全自動にて動作し、使用者の操作は挿入口の載置面10の上に片面が開いたカバー2を有する記憶フィルム1を載せることだけに限定される。その際に、供給スライダ20は、スライダ4がカバー2に当接してカバー2を挟んで固定した後に、モータ駆動によって進入スリット9を通して記憶フィルム1を送り込む。記憶フィルム1が進入スリット9から離れたると、供給スライダ20はモータ駆動によって改めて初期位置に戻される。ここで指摘しておくに、本発明による供給装置は、挿入口18の形状に対応する下部輪郭を有しかつ下面に進入スリット9と一直線上に並んでいる開口を有する固定したカセットとも協力して動作する。更に、カセットが、例えば供給スライダ20による記憶フィルムへの直接作用を可能にする開口を有するか、又はカセットから突き出ていて供給スライダ20を記憶フィルムの上縁につなぐ他の結合部材を有するならば、供給スライダ20の助けにより、記憶フィルム1をこのようなカセットから下に向けて送り出すことができる。] 図8
[0023] 先に挙げた特許文献1に既に記載されていてかつそれの図11に示されている読取装置と関連させれば、本発明による記憶フィルム供給装置により、図9及び図10に示されている特にコンパクトな記憶フィルム走査装置を実現することができる。図9には記憶フィルム走査装置が具体的に示されている。この記憶フィルム走査装置においては、記憶フィルムが、回転軸を中心に回転するドラム25に対して接線方向に取り込まれ、そして排出される。このドラム25内には、ドラム25と共に回転するレーザが配置されている。この場合には、挿入口18も出口24も、回転軸に対して平行に向けられているスリットの形態を有する。] 図10 図11 図9
[0024] 図10による横断面図においてはカバーが2で示されている。カバー2の中にはなおも部分的に記憶フィルム1が存在している。記憶フィルム1は、ロール駆動装置8により、まっすぐ四分円弧状のキャリッジ22に入る。このキャリッジ22は、記憶フィルム1の改良された保持のための多数の孔(パーフォレーション)を備えている。これらの孔は、記憶フィルム1がストッパ23に達するや否や真空ポンプ21の操作によって活性化される。それから、例えば図示されていないラック駆動装置によってキャリッジを同時に前進移動させながら、破線で示された一平面内を走るレーザビームLによって記憶フィルム1を走査する。この過程の終了後に、ストッパ23が記憶フィルム1を開放し、真空ポンプ21が不動作にされ、記憶フィルム1が出口24に移動する。記憶フィルム1を出口スリット24から十分に外へ移動させるための重力が十分でない場合には、付加的に更に、図示されていない別の駆動されるロール対を設けることができる。キャリッジもしくは記憶フィルム1が四分円弧よりも大きい場合にも同じことが当てはまる。] 図10
[0025] 図11には、本発明による記憶フィルム供給装置の他の実施形態が示されている。この場合には、圧縮部材7が図1とは違ってストッパ部材6に取り付けられていて、当接面を超えて突き出ている。更に、載置面10及び進入スリット9がストッパ部材6に固定されている。吸気通路3は、ストッパ部材6及び圧縮部材7を突き抜けている。スライダ4の休止位置では、圧縮部材7が特に進入スリット9の全体を覆うので、外部の光が走査装置内に達することはない。そのためには、圧縮部材7がカバー2に対して高い保持係数を有する例えば容易に圧縮可能な軟らかいゴム材料からなるとよい。しかし、圧縮部材7は、これがばねによりストッパ部材6からスライダ4の方向に押圧されるように、ストッパ部材6内において移動可能に支持されていてもよい。このばねのばね定数が、スライダ4の閉位置において記憶フィルムカバー2を挟んで固定保持する押圧力を決定する。更に、この図示されていない移動可能に支持される圧縮部材は、ストッパ部材6内での当接により、最大時に進入スリット9が完全に開放されるまで左方向に押圧され、そして進入スリット9全体が圧縮部材によって覆われるまで右方向に押されるように構成されている。更に、図示されていない移動可能な圧縮部材が、種々の記憶フィルムサイズの取込み幅に対応する多数の分割部分からから構成されているとよい。これにより次のことが保証されている。即ち、進入スリット9が、カバー2がない場合においても移動可能な圧縮部材の分割部分によって光を通さないように覆われていることである。更に、移動可能な圧縮部材7が、スライダ4と同様に、カバー2に対して高い保持係数を有する被膜を備えているとよい。記憶フィルム1が載置面10の上に載せられると、次にスライダ4が進入スリット9の右側面まで押し込まれるので、カバー2がスライダ4と圧縮部材7もしくはストッパ部材6との間で挟みつけられる。図12は、一部が進入スリット9を通過した後における記憶フィルム1を示す。] 図1 図11 図12
[0026] カセット内に記憶フィルムが供給される構成に比べた本発明による供給装置の他の利点は、より低い構造高さにある。なぜならば、カセットのための装置要素も不要となり、記憶フィルム自体を押し出すための操作手段を有するカセットはその中に含まれている記憶フィルムよりも大きいスペースを占めるからである。]
[0027] 更に、供給装置内の中心にセンサを配置した場合に記憶フィルム1が供給スリットの中心を遮蔽する場合にのみ搬送装置が始動することが有利である。その下の中心にベルト搬送装置がある場合には、記憶フィルムがこの搬送装置によって確実に取り込まれ、更に先へ搬送されることが保証されている。]
[0028] 1記憶フィルム
2カバー
3吸気通路
4スライダ
5ハウジング
6ストッパ部材
7圧縮部材
8取込み装置
9進入スリット
10 載置面
11センサ
12 保持被膜
13 光保護要素
14 突出部
15切欠き部
16発光ダイオード
17フォトダイオード
18 挿入口
19押ボタン
20供給スライダ
21真空ポンプ
22滑走部
23ストッパ
24出口
25ドラム
60 溝
M駆動装置
S制御ユニット
S1 信号
S2 信号]
权利要求:

請求項1
片側端面が開口した可撓性のカバー(2)から記憶フィルム走査装置の中に記憶フィルム(1)を供給するための記憶フィルム供給装置であって、記憶フィルム(1)のための進入スリット(9)を有する挿入口(18)を備えた記憶フィルム供給装置において、挿入口(18)においてカバー(2)を固定するために、カバー(2)の一方の平らな面に対して直角に作用するスライダ(4)と、このスライダ(4)に付設されたストッパ部材(6)とが配置されていて、スライダ(4)の操作時にカバー(2)の平らな側面がストッパ部材に当接することを特徴とする記憶フィルム供給装置。
請求項2
カバー(2)内の記憶フィルム(1)の静止摩擦係数が、ストッパ部材(6)及びスライダ(4)に対するカバー(2)の静止摩擦係数よりも小さい請求項1記載の記憶フィルム供給装置。
請求項3
ストッパ部材(6)に、又はストッパ部材(6)の側のスライダ(4)の端面に、弾性を有する圧縮部材(7)が配置されている請求項1又は2記載の記憶フィルム供給装置。
請求項4
圧縮部材(7)が、同時に、光を通さないように進入スリット(9)を覆うために設けられている請求項2記載の記憶フィルム供給装置。
請求項5
圧縮部材(7)が、初期位置において進入スリット(9)を完全に覆っている請求項4記載の記憶フィルム供給装置。
請求項6
載置面(10)が、スライダ(4)において載置面(10)に対して平行な軸を中心に旋回可能である請求項1乃至5のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項7
圧縮部材(7)及びストッパ部材(6)が、それぞれ対応する記憶フィルム側に、スライダ(4)及びストッパ部材(6)に対するカバー(2)の静止摩擦係数を高める保持被膜(12)を有する請求項1乃至6のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項8
ストッパ部材(6)内に、及び/又はスライダ(4)内に、及び/又は圧縮部材(7)内に、それぞれカバー(2)側に、吸気通路(3)が配置されている請求項1乃至7のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項9
スライダ(4)の閉位置で進入スリット(9)を通してカバー(2)が取り込まれるのを阻止するかみ合い結合が、カバー(2)とストッパ部材(6)及び/又はスライダ(4)との間に設けられている請求項1乃至8のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項10
かみ合い結合が、カバー(2)に形成された突出部(14)とスライダ(4)及び/又はストッパ部材(6)の切欠き部(15)によって構成されている請求項9記載の記憶フィルム供給装置。
請求項11
進入スリット(9)を覆うもう一つの光保護要素(13)を備え、この光保護要素(13)が記憶フィルム(1)の挿入時に進入スリット(9)から押し曲げられる請求項1乃至10のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項12
カバー(2)内にある記憶フィルム(1)が載置面(10)に載せられたことを検出するためのセンサ(16,17)が、ストッパ部材(6)及び/又はスライダ(4)内に組み込まれている請求項1乃至11のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項13
記憶フィルム(1)が進入スリット(9)を完全に通り抜けたか否かを検出するために、ストッパ部材(6)及び/又はスライダ(4)の内側にセンサ(11)が配置されている請求項1乃至12のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項14
カバー(2)内にある記憶フィルム(1)が、スライダ(4)の載置面(10)に載せられた際にスライダ(4)をカバー(2)に押し当て、記憶フィルム(1)が進入スリット(9)を完全に通り抜けた際にスライダ(4)を元に戻す駆動装置(M)を備えている請求項1乃至13のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項15
挿入口(18)の方向に移動可能でありかつ記憶フィルム(1)をカバー(2)から記憶フィルム走査装置内に送り込むことを可能にするもう一つのスライダ(20)を備えている請求項1乃至14のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項16
もう一つのスライダ(20)が、平らな下面を有する請求項15記載の記憶フィルム供給装置。
請求項17
スライダ(4)がストッパ部材(6)に当接した後に、もう一つのスライダ(20)がモータ駆動装置によって記憶フィルム(1)を進入スリット(9)内に送り込む請求項15又は16記載の記憶フィルム供給装置。
請求項18
記憶フィルム(1)が取込み装置(8)によって捕捉されると、もう一つのスライダ(20)がモータ駆動装置によって初期位置へ戻される請求項14乃至17のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項19
スライダ(4)及びストッパ部材(6)が、記憶フィルム走査装置のハウジング(5)に光漏れのないように接続されている請求項1乃至18のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項20
ストッパ部材(6)が、スライダ(4)のための案内要素を有する請求項1乃至19のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項21
ストッパ部材(6)又はハウジング(5)にカバー(2)の横方向案内のための装置部材が取り付けられている請求項1乃至20のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項22
装置部材が、異なる記憶フィルム幅及び取込み装置幅のために位置決め可能である請求項21記載の記憶フィルム供給装置。
請求項23
ストッパ部材(6)及びスライダ(4)の当接面が取込み方向に対して直角方向に湾曲した形状を有することにより、スライダ(4)の閉位置において記憶フィルム(1)が同じ湾曲状態になる請求項1乃至22のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項24
進入スリット(9)の内面が、摩擦の少ない軟らかい被膜を備えている請求項1乃至23のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項25
進入スリット(9)の内のり幅が記憶フィルム(1)の厚さよりも大きく、好ましくは記憶フィルム(1)の挿入時に両方の内面が記憶フィルム(1)に対して0.3mmの最小間隔を持つ請求項1乃至24のいずれか1つに記載の記憶フィルム供給装置。
請求項26
請求項1乃至23の1つに記載の記憶フィルム供給装置を備えた記憶フィルム走査装置。
請求項27
接線方向の取込み及び排出のために、回転するレーザビームの回転軸に対して平行に延びているスリット(18及び24)が設けられていることを特徴とする請求項25記載の記憶フィルム走査装置。
請求項28
請求項26又は27記載の記憶フィルム走査装置に使用するためのカバー(2)を備えた記憶フィルム。
請求項29
記憶フィルムが、少なくとも1つの摩耗の少ない表面層を有する請求項28記載の記憶フィルム走査装置。
請求項30
記憶フィルム(1)がカバー(2)を備え、摩耗の少ない表面層がカバー(2)の対応する内面における材料よりも高い表面硬度を有する請求項29記載の記憶フィルム。
請求項31
記憶フィルム(1)が、カバー(2)に比べて摩耗の少ない被膜を有する請求項28、29又は30記載の記憶フィルム。
請求項32
被膜が、カバー(2)の対応する内面における材料よりも高い表面硬度を有する請求項31記載の記憶フィルム。
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